きょうは、久しぶりに神楽坂に行ってきました。
たしか、夏目漱石の「硝子戸の中」にも出てきたなあと
思い、調べてみましたら、ありました。
引用
「当時わたしの家からまず町らしい町へ出ようとするには、
どうしても人家のない茶畑とか又は長い田圃路とかを通り
抜けなければならなかった。買物らしい買物は大抵神楽坂
まで出る例になっていたので、そうした必要に馴らされた私に、
さした苦痛のある筈もなかったが、それでも矢来の坂を上って
酒井様の火の見櫓を通り越して寺町へ出ようという、あの五六町の
一筋道などになると、昼でも陰森として、大空が曇ったように
始終薄暗かった。」
夏目漱石が住んでいた当時の様子がしのばれて、
興味深く読んだのですが、そういえばいまでも矢来町という
名前は、残っているなあと思いました。
神楽坂は、当時は買物に行った町だったようですが、
いまでは、飲食店の多い、フランス人が多く住んでいる町として
わたしは認識しています。
夕暮れに神楽坂を歩くと、飲食店の灯りが独特の雰囲気を
出していて、好きな街です。
夕暮れの神楽坂
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